Have You Ever Seen The
GARO?
「GAROを見たかい?」
今からちょうど30年前・・・ 中学校生活最後の夏休みが終わり、2学期も半月過ぎた、まだ残暑の厳しい日曜日・・・ 僕は親友のY君と日比谷公園に来ていました。 といってもデート・してた訳じゃあ当然なく、炎天下の気温をさらに2,3度上げてるんじゃないかと思えるくらい熱気ムンムンの女の娘達に混ざって、野外大音楽堂の開場を待つ行列に加わっていました。 僕の手には、ソニーのラジカセ、Y君の手には一眼レフのカメラ(標準レンズだけですが・・・)。 そして、どうやって手に入れたのか、今日の催しの招待券2枚を握りしめ、(多分Y君の方が懸賞かなにかで当てて、誘ってくれたんだったと思いますが、全く記憶にありません)、時々聴こえてくるリハーサルの音に心を踊らせ、交代で飲み物を買いに行ったり、トイレに行ったりしているうちにほどなく開場。 と、同時に(全席自由席という事で)お姉さん方が走る走る!(笑) 僕らはもともと”観に来た”のではなくて、”聴きに来た”ので、最初から真ん中やや後方の席を確保! 周りを見渡してみれば、90%くらい?は女性だったでしょうか?(実際のところはわかりませんが?) そして開演。 この日のイベントは、純粋なコンサートではなく二部構成になっており、前後半とも、みのもんた氏(確かトミーのいとこ?のご主人??)の司会で、前半はガロのメンバーとファンとでゲームをしたり、プレゼントを貰ったり、のコーナー。 <前半については、何をやったか、ほとんど記憶に残っていません。他愛の無いゲームなどをやったんだったと思います。限られた人数だけですが、ステージに上がってガロのメンバーと楽しくやってたと記憶しています。> そしてわずかな休憩後、いよいよメインのコンサートがスタート。 ■ 後半も、まずみのもんたが登場し、司会進行をしつつ開始。 ■ バンドのセッティング ■ ガロの3人が登場 ■ 観客、一斉に大歓声 <以下、MCもほぼ完全に再現しました> (みの)「はいっ!え〜、ものは投げないようにお願いいたします!(笑)」 ■ みのもんた氏退場 (トミー)(小さい声で)「どうもっ!」 (1)『遠い春』 (ボーカル)「『遠い春』でした。続いて『忘れていたもの』」 (2)『忘れていたもの』 (ボーカル)「どうもありがとう・・・『君の誕生日』」 (3)『君の誕生日』 (ボーカル)「どうもありがとう。『君の誕生日』でした。続けてもう1曲聞いて下さい。『地球はメリーゴーランド』」 (4)『地球はメリーゴーランド』 (ボーカル)「どうもありがとう!え〜、『遠い春』それから・・え〜・・・『忘れていたもの』、『君の誕生日』それから『地球はメリーゴーランド』を聴いていただきました。」 ■ バックバンドの面々が登場。エレキのチューニング開始。 (ボーカル)え〜、実は今度あの〜・・・今度はあの〜、生ギターとエレキギターを持ちかえてやりますけども、え〜、その昔、今から約2年半位前ですけども、え〜、日比谷で、ここやっぱり野外音楽堂ですけども、え〜、70・・・今73年です、71年ロックンロールフェスティバルってのが開かれまして、その時に初めて日比谷で野外音楽堂に出たんですけども、あの頃はほんっとにもう今と変わりまして、今は意外とフォークのコンサートが多いんですけども、あの頃はロックばっかで、あの〜、やっと最近あの〜、フォークが・・・フォークっていうか生ギターのバンドが出て来ましたけども、それでまた最近エレキのバンドが出て来て、なんだかこんな具合に (注:手ぶりを交えて) 入れ替わって、ひじょうに僕らやってても、とってもおもしろいし、聴いてる皆さんも、とってもおもしろいんじゃないですか?え〜・・・(一部の観客に向かって)まぁ〜!いいでしょう?・・・え〜、僕たちも、え〜、そんなわけで今度はエレキに持ちかえます。 じゃあ最初の曲は・・・『君の誕生日』のB面の曲です。『散歩』です。」 (5)『散歩』 (ボーカル)「散歩でした。じゃ、続けて、『オールドファッションド・ラプソディー』はトミーが唄います。」 (6)『オールドファッションド・ラプソディー』 (トミー)「サンキュー!」 (ボーカル)「ワン!ツー!あワン・ツー・スリー・フォー!」 (7)『ディスカバー・ピクニック』 (ボーカル)「どうもありがとう!『ディスカバー・ピクニック』でした。 え〜、ピクニックにもやって来ました。そろそろどっかでお茶を飲んでいきたいと思います。(マーク、トミーに向かって)え〜、ここの日比谷の野外音楽堂の近所にある喫茶店の名前はなんていうんだっけ?あそこは?」 (一部観客、声を合わせて)「学生街の喫茶店〜!」 (マーク、トミー)「学生街の・・・」 (マーク、トミー、ボーカル)「喫茶店ですね!」 (ボーカル)「はいっ!」 (8)『学生街の喫茶店』 (マーク)「ワン!ツー!スリー!・・・」 (9)『時の魔法』 ■ この部分のみMCが(あったか無かったかも含め)不明。 (10)『踊り人形』 (11)『何もかも遠くに』 〜観客の盛り上がり、最高潮! ■ 前方の観客がステージ前に殺到! (ボーカル)「どうもありがとう!『何もかも遠くに』でした。今日は本当にみなさん、こんなにたくさん来ていただきまして、ありがとうございました。 じゃあ、最後の曲聴いて下さい。」 (観客)「え〜〜〜〜!」 (ボーカル)「『風に乗って』!」 (ボーカル)「ワン!ツー!ワン・ツー・スリー・フォー!」 (12)『風に乗って』 ■ 全員退場 ■ みのもんた氏再登場 (みの)「はいっ!どうもありがとう〜!はいっ!え〜、ガロのコンサートはこれで終わりなんだけれども、・・・まだ物足りない人〜!?」 (観客)「は〜〜〜〜〜〜い!!!!!」 (みの)「オッケー!!それじゃあねぇ、お願いがあります。後ろの方の人が全く見えないの! アンコールに応えてもらいたいんだけれども、このまんまじゃちょっと無理!前の方は一生懸命押さえてるんだけどもねぇ、 も〜少しさがってくれなきゃあ!ねぇっ?もしアンコールをしたいならば、さがって下さい。 ねぇっ?・・・はい、自分の席に戻ってちょうだい!もしガロの歌をもっともっと聴きたいならば、協力して下さい。 お願いします。はいっ。ガロの歌をもっと聴きたいならば、協力して下さい。席に戻ってちょうだい! もしこれ以上ねぇ収拾がつかないんだったら、怪我をされると困りますんでねぇ、ここで終わりにします。 でも、席に戻ってくれるならばやります。はい、どうですか?・・・」 ■ 観客、拍手 (みの)「はい、どうもありがとう。もっと戻ってちょうだい。はい、全員! はい。はいっ!そこも!・・・はいっ、ガロのコンサートを、もっともっと歌を聴きたいという人、アンコールをもっともっと聴きたいという人は、はいっ。 じゃあ、協力して席に戻ってちょうだい!ねぇっ!はい、どうもありがとう。 はいっ、戻ってちょうだい。ねっ、ここコンクリートで危ないからね。・・・ えーそういうわけでね今日はこの日比谷の野外音楽堂でみんなと一緒にゲームをしたり、プレゼントを持って帰ってもらったり、もう、後半は乗りにのった、もう、ガロのコンサート、ワンマンショーという事なんだけれども、さあ、協力してくれますか?」 (観客)「は〜い!」 (みの)「オッケー!さあじゃあ、もう1度ガロを盛大な拍手で迎えましょう〜!」 ■ みのもんた氏退場 ■ メンバー再登場! (ボーカル)「どうもありがとう〜!・・・じゃあ、あの〜、アンコール、え〜『ロマンス』を聴いて下さい。ワン!ツー!スリー!フォー!」 (13)『ロマンス』 (14)『明日になれば』 (マーク)「ワン!ツー!スリー!フォー!ワン!ツー!スリー!・・・」 (15)『木馬』 〜再び観客、興奮のるつぼ! (ボーカル)「どうもっ!」 ■ 全員退場 ■ 観客、大歓声! ■ みのもんた氏再登場 (みの)「はいっ!え〜、ガロの楽しいコンサートはこれで終わりという事なんですけれどもねぇ、実はねぇ、みなさんねぇ、・・・」 ■ 一部観客からアンコールの拍手・掛け声が沸き上がり、それが観客全員に! (みの)「あ〜〜〜、あはは・・・・・」 ■ みの氏絶句 ■ 観客の拍手鳴りやまず (みの)「そ〜う?・・・・・よ〜し!わかった!・・・それじゃあねぇ!はいっ!みんなの気持ちはすごくよくわかりました。それじゃもう1度さがってくれる?」 ■ 観客、爆笑! (みの)「ねっ?ほんとに!・・・だってすごいんだもん、前の方。一番前の女性はですね、前がコンクリートでしょう?コンクリートのヘリにねぇ、押さえ付けられてこれ、・・・大丈夫ですか?ねぇ、せっかく楽しい、あの〜、ガロのコンサートに行って怪我しちゃったら、何にもならないもん。ねぇ?お願いします。・・・・・もしみんながねぇ、協力してくれるならば僕もう1曲ガロに・・・」 ■ 観客、大拍手! (みの)「オッケ〜!はい。はい!わかりました。それじゃあねえ、今度こそねえ、みんな全員、この日比谷の野外音楽堂に集まった人全員、もう後ろの方には席がなくて立ってる人もみんな楽しめるように、自分たちの席で、そこで、あの〜、盛大な声援してくれ・・・ください!約束してくれますか〜?」 ■ 観客、「は〜〜〜い!」 (みの)「よ〜し!じゃ、もう1度大きな声で呼んでみましょう!はい!拍手で!ガロ〜〜〜!」 ■ 全員再登場 ■ 観客、大歓声! (みの)「はいっ!約束だよ!はい!さがってくんなくちゃ!・・・ねぇ?ほら〜!さがってくれたらもう1曲やるって言ったでしょう?ねぇ?はいっ!」 ■ みのもんた氏退場 ■ 観客、大歓声! (ボーカル)「どうもありがとう!え〜、今日は本当に最後までこんなにたくさん見に来ていただきまして、ありがとうございました。え〜、今日一緒にやってくださった皆さんは、”ジュリエット”の皆さんです!一度拍手をお願いします!」 ■ 観客、拍手 (ボーカル)「どうもっ!じゃあ、・・・じゃあこれが本当に、え〜、最後の曲です。また機会があったら、いろんなコンサートやりますから、また見に来て下さい!じゃあ、・・・ (マーク、トミーに向かって)オ〜ケ〜?・・・じゃあ最後の曲聴いて下さい。『涙はいらない』」 (16)『涙はいらない』 ■ みのもんた氏再登場 (みの)「はいっ!ガロのみんなを盛大な拍手でお送り下さい!どうもありがとう〜!」 ■ 全員退場 (みの)「え〜、どうも、みんな協力してくれてありがとう!とっても、あの、楽しい雰囲気でねぇ、あの、コンサートをやる事が出来ました。え〜さっき5分間休憩したときにねぇ、ガロのみんなが抽選会をやってくれたんですよ。それで実はですねぇ、ガロのパネル、それからガロのポスター、それからガロのTシャツ、それからガロが今度10月の10日に新しく出すLPをJ、実は皆さんにプレゼントしたいと思います。(大歓声!) はい、それで〜、いいですか?皆さんが入るときに入場券を持ってますね?あそこに番号がふってあるんです。僕がこれから読み上げますから、いいですか〜?席に戻って!一度しか言いませんからね〜。え?待ちます待ちます!(笑)はいはい!・・・いいですか〜?ねぇ?・・・それで、もし僕が読んだ番号の該当者がいましたら、え〜、プレゼントを差し上げますから、いいですか?ねっ?・・・で、当たった人は、いいですか?その場に残って下さい。ねっ!帰らないで。じゃ、読み上げますよ、いいですか?・・・待って?(笑)・・・はいはい、来ました来ました、そうですそうです。・・・・・」 ■ 当選番号発表。以下省略 というわけで、心地よい余韻に包まれながら、暑い熱気のまだ残る日比谷公園を後にしたのでした。 ─<完>─ |