私が本当の意味でGAROと出会ったのは中2の14歳の時でした。
それまで、私の中のGAROは、「学生街の喫茶店」を歌っていたグループ、ということだけでした。
そして、そのきっかけは、クラスメイトの勧めで借りた「ガロのすべて」という2枚組のアルバムを聞いたことでした。
それも、ただ単に、「学生街〜」は知っているから聞いてみるか、という程度の気持ちでした。
でも、このアルバムを聞いてみると、今まで私の抱いていたGAROのイメージ=暗いと全く違うので本当に(良い意味で)驚いてしまいました。
(当時、小学生だった私にとって、「学生街〜」は暗い曲だったのです。)
それまで、日本の曲と言えば、歌謡曲くらいしか知らず、また、ちょうど英語の授業が始まり、洋楽を聞き始めた私にとって、このアルバムで初めて聞いた、「たんぽぽ」「地球はメリーゴーランド」「涙はいらない」「美しすぎて」「時の魔法」「暗い部屋」の外国のポップスに感じられるような美しいメロディラインと、そして何と言っても、3人のハーモニーとアコースティックギターのサウンドは、本当に新鮮な音楽でした。
私は、即 テープにダビングし、歌詞をノートに書き写し(当時はコピー機なんてものはなかった・・・)、毎日の様に聞いていました。
でも、GAROはすでに解散し、解散後の情報も全くつかめず、せめて、他の曲を聞いてみたいと、街のレコード店を探し歩きましたが、見つからず、田舎だったので、中古レコード店もなく(存在も知らなかった・・・。)、もう、ヤキモキする日々でした。
(高1の時には、アルファレコードとドレミ出版にGAROを再発して欲しいという手紙を出したりしました。はずかしい・・・。)
そして、やっと、東京の学校に通うようになってから、授業が半日の時は、ほとんど、神保町や御茶ノ水などの中央線沿線、下北沢などの渋谷近辺、少し足を延ばして、蒲田などに通っては、GAROのレコードを探し歩きました。
(探し当てた時は、「あった〜!!」とその場で叫びたいような気持ちでした。)
こうして、オリジナルのシングルとアルバムを集めたので、もちろん、曲によって好き嫌いはありますが、私にとっては、一曲一曲全部に愛着があります。
今思うと、すでに解散して存在していなかった(しかも忘れ去られていたような)GAROをなぜ、ここまで探し求めたのか、自分でも本当に不思議です。
やはり、「運命の赤い糸」だったのでしょう・・・。